遺品整理の費用は何で決まるか|見積もりで確かめる項目

掲載データの確認日 2026/10/28

47都道府県を同じ条件でそろえています

遺品整理の費用は、物の量・人手・処分の3つで決まります。どこまでが見積もりに入っているかで金額が変わるため、内訳を分けて出してもらうのが確実です。

費用は「量」と「人手」と「処分」で決まる

遺品整理の見積もりは、次の要素の足し算で組み立てられます。金額そのものは家の中身で変わるため、内訳を分けて出してもらうのが確実です。

内訳 何で変わるか 確かめること
人件費 作業する人数と日数 何人で何日かかる想定か
運搬費 トラックの大きさと台数 何トン車が何台か
処分費 出る不用品の量と種類 家電リサイクル対象が何台あるか
特別な作業 特殊清掃・害虫駆除・解体など 別項目で出ているか
買い取り 売れる品物があるか 費用から差し引かれるのか、別精算か

見積もりを比べるときの前提をそろえる

  • 残す物と捨てる物を先に決める。ここが違うと金額は比べられません
  • エレベーターの有無と駐車場所を伝える。階段しか使えないと人手が増えます
  • 作業日を伝える。月末・年度末は混みます
  • 立ち会うかどうかを決める。立ち会わない場合の進め方を確かめます

追加請求が起きやすいところ

「一式」でまとめられた見積もりは、あとから何が含まれていなかったかを言われても確かめようがありません。家電リサイクル料金、エアコンの取り外し、仏壇の供養、駐車場代、階段作業の割り増しは、含むか含まないかを先に書いてもらってください。

頼む先の選び方

このサイトには遺品整理士認定協会の優良企業一覧から1,352社(47都道府県、うち公式サイトのあるところ1,066社)を載せています。費用や評価は持っていないため、掲載していません。選ぶときは自分で確かめてください。

確かめること 見るところ
許可 一般廃棄物収集運搬業・古物商。番号まで
見積もり 内訳が分かれた書面が出るか
作業の範囲 含む作業と含まない作業が書いてあるか
貴重品の扱い 出てきたときの連絡と引き渡しの決め
保険 作業中に壊したときの備えがあるか
連絡の取りやすさ 担当者の名前と連絡先が分かるか

同じ条件で2〜3社から取る

1社だけだと、その金額が高いか安いか判断できません。残す物・捨てる物・作業日・立ち会いの有無を同じように伝えて比べてください。

契約の前に気づける5つの特徴

1. 見積もりが「一式」だけで内訳が無い

内訳が無い見積もりは、作業が終わったあとで金額が動いても確かめられません。人件費・運搬費・処分費を分けて書いた書面を求めてください。断られる場合は、その時点で外します。

2. 「無料で回収します」と言って、あとから請求する

回収そのものは無料でも、運搬費や処分費を別に請求する形が起きています。無料の範囲がどこまでかを、作業の前に書面で確かめてください。

3. 許可を聞いても答えない

一般廃棄物収集運搬業の許可を持っているか、持っていない場合はどこに委託しているか。これに答えられない相手には頼まないのが確実です。許可なく集めた不用品が不法に捨てられると、頼んだ側が問われることもあります。

4. その場で契約を迫る

「今日中なら安くする」と言って、比べる時間を取らせないやり方があります。遺品整理は急いでも数日は待てます。2〜3社から見積もりを取ると決めておけば、その場で断りやすくなります。

5. 貴重品の扱いを決めていない

現金・通帳・印鑑・貴金属が出てきたときにどうするかを、作業の前に決めて書面に残します。「出てきたら連絡します」だけでは、出たかどうかが分かりません。

訪問して契約したときはクーリング・オフができる

自宅などに訪問を受けて結んだ契約は、特定商取引法の訪問販売にあたる場合があります。あたる場合は、法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内なら書面で契約を解除できます。迷ったときは消費者ホットライン188(局番なし)に相談してください。

遺品整理に「遺品整理の許可」というものは無い

遺品整理そのものを対象にした国の許可はありません。かわりに、作業の中身ごとに別々の許可が要ります。頼む先がその作業をしてよい立場かどうかは、この許可で確かめます。

やること 要る許可 出すところ
家庭から出た不用品を運んで処分する 一般廃棄物収集運搬業の許可 市区町村
使える品物を買い取る 古物商許可 都道府県公安委員会
荷物を有料で運ぶ(引っ越しに近い作業) 貨物自動車運送事業の許可・届出 国土交通省(運輸局)
家屋の解体をともなう片づけ 建設業の許可など 都道府県・国土交通省

いちばん間違えやすいところ

産業廃棄物の許可では、家庭から出たごみを運べません。産業廃棄物は事業活動で出たものを指すため、住まいの片づけで出る不用品とは区分が違います。「産廃の許可があります」と言われても、それは家庭の不用品を運ぶ根拠にはなりません。

自社で許可を持たず、許可のある業者に委託している場合もあります。その場合は委託先の名前と許可番号を聞いてください。答えられない相手には頼まないほうが確実です。

買い取りには古物商許可が要る

古物営業法で、中古品を買い取って売る営業には都道府県公安委員会の許可が必要と決められています。「片づけのついでに買い取ります」という場合も同じです。許可番号は12桁で、公式サイトや契約書に書かれていることが多いので確かめられます。

進む順番

  1. 相続の見通しを立てる(放棄を考えるなら遺品を処分しない)
  2. 貴重品と手続きに要る書類を探して、一か所にまとめる
  3. 残す物と捨てる物を大きく分ける
  4. 親族に伝えて、形見分けの希望を聞く
  5. 2〜3社に同じ条件で見積もりを頼む
  6. 内訳と許可を確かめて、書面で契約する
  7. 立ち会って作業する(立ち会えない場合は写真での報告を頼む)
  8. 買い取りの精算と、処分の証明を受け取る
  9. 賃貸なら明け渡し、持ち家なら次の使い道を決める

先に決めておくと早い

いつまでに終わらせるか、誰が立ち会うか、費用を誰が出すか。この3つを決めてから見積もりを頼むと、話が戻りません。

あとでもめやすいところ

もめる元 先にしておくこと
誰にも言わずに処分した 日を決めて、親族に伝えてから始める
価値のある品を分けた 分け方は相続の話と一緒に決める
費用を誰が出すか 出す人と割り方を先に決める
写真や手紙の扱い 捨てる前に見たい人がいないか聞く
仏壇・位牌 供養の仕方と引き取り先を決める

記録を残す

何をどうしたかを写真と一覧で残しておくと、あとから聞かれたときに答えられます。捨てた物の記録も残すのが確実です。

よくある質問

自分でやってもよいですか

できます。ただし家庭から出る不用品の量が多いと、市区町村の持ち込み先や回収日に収まらないことがあります。先に自治体の出し方を確かめてから決めてください。

立ち会えないときはどうしますか

作業の前後と、貴重品が出たときの連絡方法を書面で決めてください。写真での報告を条件に入れておくと確かめられます。

仏壇はどうしますか

供養してから引き取ってもらう形が一般的です。寺に頼むか、業者が供養を手配するか、どちらにするかを先に決めます。

買い取りで費用は下がりますか

売れる品があれば差し引かれる場合があります。買い取り額と作業費を分けて書いてもらうと、どちらがいくらか分かります。

クーリング・オフはできますか

訪問を受けて契約した場合、特定商取引法の訪問販売にあたるときは書面を受け取った日から8日以内に書面で解除できます。判断に迷ったら消費者ホットライン188に相談してください。

言葉の意味

言葉 意味
一般廃棄物 家庭から出るごみ。運んで処分するには市区町村の許可が要る
産業廃棄物 事業活動で出るごみ。家庭のごみとは区分が別
古物商許可 中古品を買い取って売る営業に要る許可。都道府県公安委員会が出す
遺品整理士 遺品整理士認定協会が認定する民間の資格
特殊清掃 室内の汚れやにおいを取り除く作業。国家資格は無い
法定単純承認 遺品を処分すると相続を承認したとみなされる決まり(民法921条)
検認 自筆の遺言書を家庭裁判所で確かめる手続き
形見分け 遺品を親族や親しい人に分けること

次にすること

お住まいの都道府県から業者の一覧に進めます。電話と公式サイトを載せているので、同じ条件を伝えて2〜3社から見積もりを取ってください。

費用や評価はこのサイトでは持っていません。金額は必ず見積もりで確かめてください。

この記事のデータについて

掲載している業者の数は、遺品整理士認定協会が公開している優良企業の一覧を数えたものです。費用の相場や業者の評価は持っていないため、掲載していません。許可や手続きの内容は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、古物営業法、民法、特定商取引法にもとづいています。実際の取り扱いは市区町村で異なることがあるため、窓口でご確認ください。